約 4,343,376 件
https://w.atwiki.jp/axcel/pages/12.html
イズルードの街に入り、中央から9時方向を眺めると橋が見える。その橋を渡った先にある建物が剣士ギルドだ。中に入って行くと大柄の男が居るが、彼がまさに剣士ギルド員だ。彼に話を聞いて実技試験を受け、それに合格すると剣士に転職することができる。 剣士の実技試験は、3種類の関門を通り抜けるというもの。途中で道から落ちてしまうと、怪しげなダンジョンマップに飛ばされてしまうが、そこで出口を探せば最初の場所に戻れる。ダンジョンマップにいるモンスターたちはすべてアクティブだが、剣士の卵の貴方なら事もなくさばけるハズ。落ちないように上手く通り抜けられれば、見事試験に合格となる。 一度失格(放棄)して再試験を受けると、リンゴが5個貰える。 受験資格はノービス Job Lv 10 以上。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1393.html
718 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 00 02 ID MTeA6Wkq 僕の手から放たれた紫の光はまっすぐに姫君に向かって炸裂した。 あまりの強大な魔力の放出に体がついていかず、僕の膝が崩れ落ちる。 この技は連発できない。最初の一発の不意打ちが外れた以上、多少の無理を 覚悟で使った二発目だ。これ以上は僕の魔力をもってしては火炎呪文の 一発も放てないだろう。 ―でも、直撃だ! 先ほど舞い上がった爆煙の方を見て、僕は勝利を確信した。 「その考え方は実に危険でしてよ。相手の死体を確認しないでの勝利宣言は。」 煙がいずこともなく飛び去り、全く持って無傷の姫君が笑いながら立っていた。 「嘘でしょ…。何で平気なの?」 「知れたことです。わたくしがあの部屋に敷いたのは今から使う『記憶移植』の 術式ではなく『悪魔召喚』の禁術術式ですもの。闇の力を使うあなたの妨害が 予想される手前、私が複雑な『記憶移植』の術式を組み立てるのはいささか 難がありました。ですから私は悪魔と契約し、私の術が完成するまでの間 あなたのお相手をお願いしたのです。」 「そういうことです。」 姫君の横に新しい影が舞い降りた。戦闘中なので詳しい描写は省くが、悪魔だ。 しかも美人だ。 「私は今魔族に追われている身でして。人間界に私と兄さんの永遠の愛の巣を 提供してもらうことを条件に、この姫君の願いの手助けをすることになったのです。 フフフ…待っていて下さいね兄さん。逃げだせないように四肢を斬っておいたし、 人間界に逃げ込めば魔裁もそうそう見つけられないでしょう。」 悪魔は恍惚とした笑みを浮かべた瞬間、僕の背後にあっという間に回り込み 僕を地に押し付けた。今の僕の力では自力で抜け出せない。 「おやおや。どうやら魔力は空のようですね。まあ、たとえ魔力が十分にあったとしても 雷に強い私には到底かないませんけどね。」 その性質を利用してあの時姫様の盾になったのか。考えてもみれば同じ 闇の力を使う者同士、立場は対等だ。人間界で闇の力を使う僕が強いのであり 魔界の住人相手では闇の力の経験が不足しすぎているのだろう。 「しかしあなたも気の毒な方です。竜王に似てるからってあの姫君の ターゲットにされてしまうとは。まあ、恋する乙女のやることですから、 黙って受け入れてあげてもいいのではないですか?」 ちょ!本当にそんな理由でターゲットにされていたのか!?竜王に容姿が 似ていればだれでもよかったの!? 僕はただ普通の生活を送りたいだけだったのに、竜王似の容姿といい宿命と言い なぜ生まれながらに不幸が降り注ぐんだ! 呪われているから不幸なのか?それとも不幸だから呪われたのか? 719 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 01 20 ID MTeA6Wkq 「それでは悪魔。わたくしの術式が完成するまでその身体を押さえつけていただけます? もちろん、傷がつくのは困りますわ。」 「御意に。」 にっこり笑った悪魔は確信していた。今度こそ幸せになれると。偶然兄が転がり込んできたあの時は不覚にも逃がしてしまったが、今度は大丈夫だろう。 この姫君も信用できる。自分と同じ匂いのする姫だ。恋い慕う人を手に入れるための 契約を反故にはしないはず。 兄さんとの愛の巣、ふたりきり、ずっと一緒…。 体の奥底から湧き上がってくる煮えたぎるような熱い衝動の心地よさに 悪魔は身震いした。 「…だからさ、相手の死体を確認しないうちの勝利の確信は自殺行為。 そういったのは貴方達でしょう?」 突如、幸せいっぱいの女悪魔を黒い炎が包み込んだ。 悲鳴を挙げて炎を振り払おうとするも、魔界の獄炎はますます勢いを増す。 とうとう魔法陣を展開した女悪魔は魔界へ逃げ去ってしまった。 「馬鹿な!魔力はとうに空のはず!それにその呪文は一体…?」 驚く姫君の顔を僕は睨みつける。 「僕が『使用できる』闇の呪文は地獄のいかずちだけ。しかし、僕の『覚えている呪文』 は一種類だけじゃないよ。姫君、あなたはご存じないだろうけど、僕と父は 魔界の炎をも召喚できるんだ。魔力不足なら、術者の右腕を代償にしてね。」 「ま…まさか…。」 「右腕はくれてやる…あと、トガシなんて言うなよ。怖い人たちに怒られちゃうから。」 そう、これは物語の初めに語っていたこと。右腕から放たれる魔界の炎を黒龍の 姿へと圧縮、敵を焼き尽くす僕が父親から受け継いでいた真の切り札。 『使えない』と表現していた理由は…。 「し…しかし、勇者殿!その技を使えばあなたはあの合法的最強盗賊団 ジャス○ックに…。」 「そう。この技を使えば最後、彼らに嗅ぎつけられて僕は惨殺されてしまう。 しかし、今彼らはそれどころではないのさ。ほんの少し前彼らのところに 一通の差出人不明の手紙が届いているはずだよ。そしてその中にはある人物が 勝手にとある有名な吟遊詩人の詩を違法コピーして大量販売しているという 告発状が入っている…。まあ、本当はその人物無罪なんだけどね。よほどの 大物だから彼らの意識は全部むこうに向かっているはず。僕がこの技を 使っても、何の問題もない。」 「な…まさか罪なき人に冤罪をでっち上げスケープゴートに!? 勇者殿!人としてそのような考えはいかがなものかと…。」 「あんたに言われたくないね姫君!大体奴の首献上しないと人間と魔界の戦争が 終わらないんだよ!」 「…まあいいですわ。少々の誤算はありましたが、結果として勇者殿には 魔力も切り札ももう残っていいらっしゃらないのでしょう?」 「…できれば地獄のいかずちで仕留めておきたかったけど…。 見せてやる姫君。僕が父から受け取った最後の切り札を!」 僕はそう言って、変化の杖を振り上げた。 720 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 02 23 ID MTeA6Wkq ローラ姫の思考は動きとともに止まった。氷ついたその活動は目の前に現れた 光景によってのもの。そしてまたその光景により凍りついた時はゆっくりと 動き出し始める。 彼女が勇者のパーティに潜入した理由、三年間の綱渡りの日々の目的が 目の前で彼女に微笑みかけていた。 「りゅ…竜王!?」 もちろん目の前にいるのは本当の竜王などではない。それはこの場にいる姫自身が よく自覚している。変化の杖による勇者の変装だということは痛いほど 分かっているのだ。自分にそう言い聞かせようとした姫は、ふと気づく。 自分の目から大粒の涙がこぼれおちていた。 「久しぶりだね…ローラ。」 目の前の竜王がにこりと微笑みかける。今まで自分が一方的に愛していた彼から 初めて名前で呼ばれたのだ。城のもの達は自分のことを『姫君』としか呼ばず、 今まで父母以外誰一人名前を呼んだことのないその名を今最もいとしい人の 姿が呼んでくれている。 足が笑い、下半身に何か熱いものがジュウとみなぎってくる。 たてない。 いつの間にやら地面にへたり込んでいた姫君は、母乳をねだる赤子のような 何か満たされない物を求めるような期待に満ちた潤んだ目で竜王を見つめていた。 「どうしたんだいローラ。僕のこと忘れてしまったのかい?竜王だよ。 いつまでもキミだけの竜王さ。」 「ふ…ふぇ?今なんておっしゃいましたの…?」 「ふふっ。わかってるくせに。全く厭らしい人だな!」 そう言って竜王の姿をした者は姫君を無理やり押し倒す。記憶の中の竜王とは あまりにかけ離れたその行為に驚愕するのも一瞬のこと。いつも姫君が監禁生活の 中で思い描いていた本当に竜王に望んでいた今の姿に姫君は一切の抵抗なく 期待のあまりあふれ出る涙をぬぐおうともせず、上に見える竜王の顔を 見つめ続ける。 722 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 03 50 ID MTeA6Wkq 「…僕と少し話しただけでココは大変なことになっているよ?姫君のくせに まるで娼婦のような厭らしさじゃないか?まさか、自分を満足させてくれるのなら 別にどんな男でもいいってことかい…?」 眉をよせてちょっと悲しげな表情を浮かべてみせる竜王。そのあまりにも あからさまな釣り餌にも今の姫君は食いついてしまった。 「ち…違います!わたくしそのようなふしだらな女ではありませんわ! わたくしは…竜王、あなただけのローラです!」 「その言葉信じていいのかい?なら、後ろを向いて厭らしく僕にねだりなよ。 『すぐに濡らしてしまう厭らしいメス犬にどうぞぶち込んでください』って。 上手に言えたらキミが今いちばん望むことをしてあげてもいいよ。」 姫君の思考はもはやオーバーヒートして理性が本能に追いつけない状態になっていた。 期待のあまり震える足腰に鞭打ちなんとか体制を整えると、腰を高くあげ 羞恥と期待で真っ赤に染め上げた顔、その形の良い唇から言葉を紡ぐ。 「す…すぐに濡らしてしまう厭らしいメス犬にどうぞぶち込んでください! お願い!お願いしますぅ!」 竜王は満足げに微笑んで、姫君の耳元に顔を近づけ甘い声色で囁いた。 「いいかローラ。これから君は一生僕の奴隷だ。三年前とはわけが違う。 毎晩全力で愛してやる。僕なしでは片時もいられないくらい愛欲と依存に満ちた 王族のものとは思えぬ位あさましいメスに変わるんだ。二足歩行の日々も 今日限りで終わり。今から徹底的に君を愛して二度と足腰立たなくなり 四つん這いで過ごさなくてはならないほどにしてやるよ。 別にいいだろ?だって僕は君を愛しているんだから。」 これこそ、姫君にとって天地がひっくり返るほど驚愕の、そして心に望んでいた 言葉だった。もはや声も出ず意味をなさないあえぎ声をあげ、ただ首を全力で 縦に振る姫君を見て…。 「じゃあ僕だけのローラ。約束通りぶち込んであげる。」 竜王…の姿の勇者こと僕はそう言いつつ、手元にこっそり寄せておいた長くて、 硬くて、黒くごつごつと節くれだった木の棒を振りかざし…。 ポカーン! 723 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 05 04 ID MTeA6Wkq 「父から渡されたのは変化の杖ともうひとつ、姫君に関する父の考察さ。」 後頭部に僕の一撃をぶち込まれ伸びている姫君に僕は独りごちた。 「母さんという人間の本質を見抜けなかった父はさすがに反省したみたいでね。 潜伏中もずっと人を見る観察眼を養う訓練をしていたのさ。姫君と戦ったあの時、 父はあなたにそっち系の属性があることを何故か見抜いていたんだよ。 そして、僕は勇者やキングスライム、あるいは王族など限られた血筋にしか 使えないディン系の属性をもつ魔法使いさんの正体があなたであることを ある程度感づき、父に打ち上げて、対策を練った。もっとも、あなたのこの 目的や盗賊くん達が手駒と化していたことまでは分からなかったけど。」 ひめぎみからへんじがない。ただきぜつしているようだ。 「相手の隙を誘発するのは戦いで重要な一手だからね。悪いけど、竜王の姿を 使わせてもらったよ。卑怯だと思うかい?別にいいんだよ。 勇者って言うのは、正々堂々魔物を蹴散らし、伝説の防具に身を固め、世界中の 人々のために正義を背負う人間のことじゃない。 誰かのために、日夜小さな努力を積み重ねられる人のことを言うんだ。 …上記のとおり、己のために戦う僕は勇者なんかじゃない。だから どんな卑怯な手も平気で使えるんだよ!」 仮とはいえ、一応勇者を名乗っていた人間にあるまじき暴言を吐いた僕は 姫君に背を向けると、湖畔に置いてきた僧侶ちゃんや盗賊くんのもとへ駈け出した。 こうして、僕の短い旅の割には強すぎるボスとの戦いはひとまず幕を閉じる。 そして気の抜けた僕はこの後そのツケをあまりにも高い代償で支払うことになる…。 724 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 06 00 ID MTeA6Wkq オチ1 人間界の隅、人はとても近寄れないような山の中にこっそりと建てられていた 館の中では惨劇が起きていた。勇者が姫君と戦っているころの話…。 「ひぃ!?たっ…たすけてくれえ!」 情けない声をあげ、地を四つん這いになりはいずり逃げ回る魔王バラモス。 その後ろには、黒い服に赤いリボンタイに身を包み、うつろな目をした少女たちが 手に鈍い光を宿した剣を片手に獲物を追い詰めていた。 「どうしてここが分かった!?何故わしを狙う?」 「タレこみがあった…あなたは違法にコピー品をばらまき、著作権を侵害した…。」 「し…知らん!本当に知らないぞわしは…。頼む…みのがしてくれ!!」 「…問答無用。」 そこに残っていたのは阿鼻叫喚の地獄絵図。 行為の終わった少女たちは、その場でうつむいたかと思うと不意に肩を笑わせ…。 「ふふ…あは…あははははっはははははは!!やったよ!殺してやったよ! 著作権くんを馬鹿にする奴を殺してやったよ!剣でグサリと!ザシュッと! 原型ないほどにばらばらあははははっはははははははっははははっはははは! そうだよ簡単なことじゃない!著作権くんは私たちが守るんだから! 弱く儚い著作権くんは私たちがいないと駄目だから!私たち以外では駄目だから! 著作権くんを侵害する虫けラドモハバラバラノグサグサハハッハハハッハッハハハ! 著作権くん著作権くん著作権くん! ず~っと ず~っと 我らジャス○ックの側にいてね。ずっと守ってあげるから。」 後日、原形をかろうじて残していたバラモスの首を人間界は魔界に渡し、ここに 人間と魔族の三年にわたる戦いが終わった。 オチ2 とある町の船着き場で船が今出ようとしている。小さな船に乗り込むのは 十七、八の年頃の少女だ。 「にしてもお嬢さん。あんな小島に何の用だい?あそこにはだーれも住んじゃいねえ。 一人ぼっちのちーさな島さ。」 「ええ。ですからあそこに住むのです。」 妙な女だ。船頭はそう首をかしげる。 「確かに魔物は少ねえけども、一人ぼっちじゃ辛かろうに…。」 「一人じゃありません。ずっと夫と一緒です。」 彼女はそう言って、血の色のように赤く光る首元の魔法陣をそっと撫でた。 それっきり、彼女がどうしているのかは誰も知らない。 725 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 07 10 ID MTeA6Wkq オチ3 結局、転職はできなかった。勇者をやめるなど許されないことなのだそうだ。 とはいったものの、魔界の戦争も終焉し暇になった僕は旅に出ることにした。 今度の旅は、幻のアイテム『世界樹の葉』を捜すためのものだ。 姫君の禁術から僧侶ちゃんと盗賊くんは救い出せたものの、二人とも 禁術を使われた影響でさっぱり眼を覚まさない、 そこで僕が思いついたのは例のアイテムだ。驚異の癒しの力を持つというこれなら 禁術の爪後も洗い流せる…僕はそう考えたのだ。 それから一年…。 「ケモノオオオオオオオオオオオオオオオオ!」 うりゃ! 気合いとともに繰り出した一閃で魔物を倒した僕は、眼下の霧深く立ち込める海を眺める。 そして崖の上に立ち、目を細めながら僕は海の向こうにある島に思いを飛ばした。 いろいろ情報をあつめ、ついに確からしい情報をつかんだのだ。この海の向こう、 大海原にぽつりと存在する島にある木が幻の世界樹だと…。 「魔物退治で懐具合も改善したし…そろそろ船を借りられるかな?」 町に行って交渉してみようと、僕がその場を立ち去ろうとした時…。 「勇者さぁん…。」 「勇者…。」 懐かしい声がした。 二人分の足音とともに、耳に入ってきた僕がもう一度聞きたかった声…。 黒い長髪と、ふわふわのショートヘア。 一年前から止まっていた歯車が、僕の中で力強く回り出した。 もう二度と止まらない。そんな思いが伝わってくる力強さで…。 「僧侶ちゃん!!盗賊くん!!」 僕は二人の元へ駆け寄り、二人をギュッと抱きしめた。 「良かった!目が覚めたんだね!?よかった…本当によか…っ?」 おなかがあつい。ふたりからはなれぼくはじぶんのおなかをみる。 ないふがにほんぼくのおなかにつきささっている。ちもでているようだ。 あれ?このないふ、そうりょちゃんととうぞくくんのものじゃないか? どうして?ねえそうりょちゃん、とうぞくくん。だまってないでなにかいってよ。 ねえどうして…ねえ…。 726 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 10 37 ID MTeA6Wkq 目が覚めると…この書き出しを見て僕は安心した。 なんだ。夢オチか。いつもは手抜きだと批判したくなるこの手法も、嫌な 夢を見てしまったあとでは自然に笑いがこみあげてくる。 ひどい夢だ。多分僧侶ちゃんと盗賊くんへの想いの強さで、あらぬ状況が 僕の夢の中で暴れまわったのだろう。 さて、船を捜しに行くか…え!? 「勇者さん。好きぃ…。」 「むっ…ちゅぱっ…勇者…ずっと一緒…。」 信じがたいことに、僧侶ちゃんと盗賊くんがそこにいた。 僧侶ちゃんは僕の胸のあたりをしっかりと廻した手でホールドし、頬を僕に 幸せそうにすりよせている。 一方の盗賊くんはというと、僕の右手をとりその指を愛おしそうに丹念に 舐めまわしているのだ。 「勇者さん…。あの時はひどい事をしてごめんなさい…。怒ってますよね。 だから私達が眼を覚ました時、そばに居てくれなかったんですよね。」 「勇者…あの時のことは反省しているんだ。お前に刃を向けた私の事を 怒るのは無理無きことだが…さみしかったよぅ…。」 涙声になりながら僕に訴えかけてくる二人。だが僕の頭はそれに追いつかない。 この目の前の二人が夢じゃないのなら、あの時僕はどうなったんだ? 僕は腹に手をやる。そこにはまだ完全に塞がっていない傷跡の感触が感じられた。 「…私たち考えたんです。このままの関係を続けていたら、想いがすれ違い いつかみんなが壊れてしまうって。」 「それは絶対に避けねばならないこと。そこで目を覚ました私達は一つの 結論に至った…。それがこれだ。」 盗賊くんが指さす先…僕の周りの床。それを見た僕は… 死にたくなった。 727 :そして転職へ 13 [sage] :2009/11/07(土) 22 11 24 ID MTeA6Wkq 黒く染め抜かれた魔法陣。この一年で多少なりとも魔術の心得がついた僕には分かる。 あまりにも有名な禁術…それは 「死人呪文…ネクロマンシー!?」 「そうですよ。」 僧侶ちゃんが僕に抱きついた。そして僕の身体を蛇のようにゆっくりと撫でまわす。 「あの時、勇者さんをこの手で殺して二人でこの呪文をかけました。知っての通り よみがえった人間は、術者に対して絶対服従なので。死後すぐ術をかけないと いけないのが難点ですが、うまくいったみたいで良かったです♪ あ、安心して下さい。ちゃんと永久腐敗防止呪文もかけてありますから。 ゾンビみたいな魔物にはなりませんよ。」 僕の中で動き出していた歯車が、乾いた砂となり消えていく。 そんな…こんなのってないよ! 「さあ勇者。言ってくれ。お前は私たちの何だ?」 僕の口が意識とは裏腹にしゃべりだす。 「僕は…僧侶ちゃんの…よき夫であり、盗賊くんの…永遠のパートナーです…。」 僧侶ちゃんと盗賊くんの顔が、今まで見たことがないくらい輝いた。 「じゃあ、命令です。…私たち二人を愛しなさい。一生そばに居なさい。 ずっとずっと、一緒です。」 「ずっとずっと…一緒…です。」 力なく繰り出された言葉は、僕の旅の終わりを静かに締めくくった…。 おわり。
https://w.atwiki.jp/kanri/pages/33.html
転職時ステ計算式 HP=ランダム(0~転職前の最大HP÷1.5)+職業ボーナス MP=ランダム(0~転職前の最大MP÷1.5)+職業ボーナス 力=ランダム(0~転職前の力÷1.5)+職業ボーナス+剣術熟練度ボーナス 生命力=ランダム(0~転職前の生命力÷1.5)+職業ボーナス+体術熟練度ボーナス 知力=ランダム(0~転職前の知力÷1.5)+職業ボーナス+魔術熟練度ボーナス 精神力=ランダム(0~転職前の精神力÷1.5)+職業ボーナス+神術熟練度ボーナス 運=ランダム(0~転職前の運÷1.5)+職業ボーナス+弓術熟練度ボーナス 速さ=ランダム(0~転職前の速さ÷1.5)+職業ボーナス+忍術熟練度ボーナス HPの最低値は100 それ以外の最低値は30 熟練度ボーナス 【計算式=(√(√(√(各熟練度))))^3】 熟練度1000の場合 熟練度ボーナス13 熟練度2000の場合 熟練度ボーナス17 熟練度3000の場合 熟練度ボーナス20 熟練度4000の場合 熟練度ボーナス22 熟練度5000の場合 熟練度ボーナス24 熟練度6000の場合 熟練度ボーナス26 熟練度7000の場合 熟練度ボーナス27 熟練度8000の場合 熟練度ボーナス29 熟練度9000の場合 熟練度ボーナス30 熟練度10000の場合 熟練度ボーナス31 熟練度15000の場合 熟練度ボーナス36 熟練度20000の場合 熟練度ボーナス41 熟練度25000の場合 熟練度ボーナス44 熟練度30000の場合 熟練度ボーナス47 熟練度35000の場合 熟練度ボーナス50 熟練度40000の場合 熟練度ボーナス53 熟練度45000の場合 熟練度ボーナス55 熟練度50000の場合 熟練度ボーナス57 熟練度55000の場合 熟練度ボーナス59 熟練度60000の場合 熟練度ボーナス61 熟練度65000の場合 熟練度ボーナス63 熟練度70000の場合 熟練度ボーナス65 熟練度75000の場合 熟練度ボーナス67 熟練度80000の場合 熟練度ボーナス68 熟練度85000の場合 熟練度ボーナス70 熟練度90000の場合 熟練度ボーナス72 熟練度95000の場合 熟練度ボーナス73 熟練度99999の場合 熟練度ボーナス74
https://w.atwiki.jp/tirunanogu/pages/336.html
No シナリオ名 内容 272 転職は天職 キャンプをとって、旅の疲れを癒していると、仲間から相談を持ちかけられる。冒険者を辞めて、寄り合い所の店主か商人になりたい、という仲間にどう返答するかで、英雄妖精の元を去る仲間の人生が決まる。 ▼噂話 「私の彼、優柔不断なの。この前まで、商人になるって言ってたのに、今度は冒険者になるって言ってるんだから。」 「迷う事は、悪い事ではありません。迷う事から、逃げるのは悪い事ですが。」 「自分の選んだ道に疑問を持つ時期は、誰にだってありますよ。もし、君の友人が悩んだ時は、力になってあげなよ。」 ▼イベント発生 発生エリア:II 発生レベル:11 パーティ内にソルジャーが居る 野外で睡眠を取ると発生 【占い師】「仲間の種族は気にかけているかえ?」 ▼イベント詳細 1.野外で睡眠中にソルジャーが自分は冒険者に向いていないんじゃないかと英雄妖精に相談する。 はい→2.へ いいえ→イベント終了 2.ソルジャーはどんな職業に向いているか考えて寄り合い所の店主はどうだ?と聞く。 はい→ソルジャーは寄り合い所の店主を目指すと言って身につけている装備ごと離脱する3.へ いいえ→ソルジャーは商人になると言って身につけている装備ごと離脱する4.へ 3.約一ヶ月後、野外(同エリア)でソルジャーに会うと、故郷に戻って寄り合い所で働いていたが客と問題起こしてクビになって冒険者に逆戻りだと言う。 また仲間に入れてもらえないか? はい→再びソルジャーが仲間になりイベント終了(身につけていた装備は無くなっている) いいえ→イベント終了 4.約一ヶ月後、野外(同エリア)でファルコンが手紙を届けに来る。ソルジャーは知り合いの商人の元で辛くも楽しい日々を送っているという。手紙にはソルジャーが初めての給料で買った装具『銀のネックレス』も添えられていた。(イベント終了)
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/344.html
【レス抽出】 対象スレ:民主党ですが雨にも負けず風邪にも負けず キーワード:シル子 934 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 24 29 ID ??? 905 シル子 実際、機装甲総監が教範を作るのがふさわしいのか、 それとも騎兵総監部がいいのか、あるいは合作がいいのか、 メモ作るときにもかなり迷っていたんですw で、旧軍の騎兵操典を読むと、歩兵としての訓練をみっちりやらせている。 秋山少将の持論だったんでしょうけど(別宮さんのサイトを参照すると) 機装甲総監部の作ったものは、あくまで機装甲総監部の作るものになるんだろうな、とw それは、これまで延々、彼らが教育されてきた、各兵科の戦技をモザイク化したものに過ぎなくて、 え?何だこれ?っていう反応なんだ、と。 だから、「可能なこと」の実証を部隊側で始める (もちろん、部隊のポテンシャルに気づいていたシル子がさせるはずですがw) 時に、意外と、ディティールを決めなければならないことに気づいたんです (続く) 961 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 28 36 ID ??? 905シル子 続き たとえば、戦列機装甲中隊は、中隊長と中隊副官はあまり目立たない識別記章を機体につけていると思うんです。 小隊長と小隊先任は、それほど目立たないものを。 というのは、小隊長格は戦列の中で統制するので消耗が激しく、 機体の乗り換えも多いでしょうから。 しかし騎兵は、そういうわけにはゆかない、と。 中隊長も、小隊長も、比較的目立つ記章をつけているんだろう、とか。 なんか、そういうのが気になってしまって、 これはメモで伺いを立ててからのほうがいいかな、と思ったりなんかしてw 要するに発散してしまって、巧くメモがまとまらなくなったのです>< そういうわけで、ニューギニア砲兵を読んだり、読みづらいスキャン画像を読んだり>< 924 お疲れ様です。 59 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 40 09 神 ID ??? 前スレ 924 わいるどさん ごきげんよう。薬を飲んで、暖かい飲み物を飲んで、ゆっくりと休んでやってくださいまし。 前スレ 934 ケイレイたん シル子 仰る通りで、機甲兵総監部は基本的に戦列歩兵をいかに支援するか、という観点からしか、機装甲について 研究してはこなかった、と思うのですよ。なので、騎兵的に運用できる機装甲を作ってしまった時、それをどう 運用したらいいか、非常に困ったと思うのですね。だから、13Rという形で、騎兵と一緒にしてみて、リコメンテッドを 待つ、という形になった。 で、騎兵は、すぐに白の三の価値に気がついて、これは騎兵科が扱うべき兵器である、と、気がついて、それを 前提に自分達なりに研究をして、シル子にレポートをあげたと思うのですよ。で、シル子も、その価値に気がついて いて、白の三を騎兵的に運用する事を、かなり早い段階から検討し、研究していた。 そういうあたりが、騎兵将校と、機甲兵将校の間でやりとりがあると、面白いだろうなあ、と、思っております。 そうそう、白の三のスペックですが、連続活動時間はともかくとして、他の数値は青の三とさほど変わらなかったり します。まあ、足回りは非常に強化されているので、機動性能は3割UP、臂力は同等、装甲は2割減、魔力は魔道機 として使用する事を念頭において、ほぼ倍、というところじゃないでしょうか? で、悪路や路外の踏破性能も3割UP という感じで。 臂力を強化するのは、今の事実上の試作機の段階では、まだ手をつけないのではないか、と、考えます。青の三 とのパーツの共用を考えましても。 81 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 42 53 ID ??? 59 シル子 というわけで、騎兵大隊長たる貴族のキャラクターを早めに考えていたり。 で、パワー関連なのですが、 人間の疾走モードと、早足モードでは、相転移してるので、 何らかの対応があるんだろうな、と考えていました。 ぶっちゃけ、その辺も「考えなければならないディティール」だったので、 勝手に決めずに、一度wikiに晒しておこうと考えていたものだったのです。 とゆーわけで、そちらにあわせます。 91 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 44 26 神 ID ??? 前スレ 961 ケイレイたん シル子 騎兵に関しては、帝國軍では斥候任務が重要視されますから、やはり目立たない格好をしているのではないか、と、 思うのです。我々の世界の騎兵のように、打撃力の中核を担う兵科であれば、むしろ派手な格好をするでしょうが、 帝國の騎兵は、我々の世界の、偵察隊のオートバイ斥候兵のようなものではないか、と。 で、これまでジープとバイクだけで偵察任務をやっていたところに、白の三というMBTが配備された、というところじゃ ないでしょうか? 97 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 45 32 ID ??? 91 シル子 ああ、なるほど。 東方騎兵の影響は強いはずですから、 東方辺境軍が相対した、敵から、察知されることは非常に危険である、と。 166 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 54 31 神 ID ??? 81 ケイレイたん シル子 はい。といいますか、アスリートにも、短距離が強い人と、マラソンが得意な人がいるように、白の三はマラソン型の 足回りにしていると思うわけですよ。で、それ以外の部分は、基本的に青の三と可能な限り部品の互換性を保たせて、 段列にかかる負担を減らす事を考えた。 だから、前に白の三は三号突撃砲みたいなものなんだ、と、書いたわけです。 長柄鑓で戦列を組んで敵を攻撃する事が可能な能力を有している以上、それ以上の戦闘力を求めるとなると、どう しても黒の二が視野に入ってきてしまうわけで、当然、あんな化け物じみた性能を発揮する事は求めるわけには行かない。 というわけで、青の三中隊と同等の近接戦闘能力を発揮可能で、かつ魔道戦闘が可能である事によって、単独での 戦闘力発揮の担保としている機体なんですよね。 黒の二ほどではないにせよ、他国の新鋭重機装甲を相手に近接戦闘やって勝てるだけの戦闘力を有する機体が 要求されるのは、南方戦役を経てから後での研究の結果ではないか、と。 196 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 57 59 神 ID ??? 97 ケイレイたん シル子 はい。特に帝國軍は常に魔族軍との戦争を念頭においていますから、どうしても魔族領戦役の戦訓が重視される 傾向があると思うのです。極論言うならば、内戦は17年で片が付きましたが、魔族との戦争は、「森の国」が併合 されてから200年に渡って続いて、ようやく東方辺境候レイヒルフトという天才が出ていた事で決着がついたわけですから。 199 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 22 58 49 ID ??? 166 シル子 はい。 とゆーわけで、森の遭遇戦で先頭に立ちたがったry だから、あの特定搭乗者指定機のために、いちいち成された兵站処理は大変だったんだろうなあ、と思っていますw ドイツ空軍野戦高射砲部隊には、それ専用の兵站があった、などというのを思い出してしまいましたがw で、たぶん、自分で書いた彼らに引っ張られた認識のゆがみが出たんだと思っています。 古人が乗っているからって強くなってしまうのは、なんとなく嫌だったのです。 だから特定搭乗者機という無理なガジェットを用意したところもあったりしますw というわけで、パワーについては完全に了解です。 やっぱり晒して時々見てもらわないと、どんどん迷ってしまうのです>< 228 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 03 34 ID ??? 196 シル子 で、何で記章なんかに躓いたかというと、 たぶん、東方戦訓も採用されて、騎兵部隊はがっちり自己防衛する形で 夜営したんだろう、とかなんとか思って それを、白の三に転写した、中隊全周防御陣形などを考えたのです。 三個(今、機装甲中隊は三個の小隊を抱えているとしていますが)の小隊が 三角形に陣形を組んで、中央に中隊本部機能、 段列は後方、とか。 その中で何が見えて、どう描写されるんだろう、と思っていたら、 なぜかそこに引っかかったりして>< たぶん、どんな風に指揮をとっているか、を考えているうちに一人ド壺に嵌ったんでしょう>< 292 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 13 53 神 ID ??? 199 ケイレイたん シル子 といいますか、魔道を確実に戦力として換算できると、とんでもなく強いのが、あの世界で貴族や騎士が偉い理由 なんですよ。だから、森族が西方で非常に大きな発言力を持っているわけで。 というわけで、特定搭乗者機云々というのは、むしろ段列にかかる負担を減らすためのものだったのではないか、 と、思っておりました。搭乗員各人の癖に合わせて、一々セッティングを変更しなくてもよい、という意味において。 で、今やっているのは、部隊試験の段階なわけで、専門の段列が当然つくでしょう。上に運用状況について報告を あげるために(w それに、そもそも青の三自体が、あの世界の歩兵砲、つまり歩兵連隊についてきて直協支援を行う砲の砲撃に 耐えられる装甲を持ち、両手持ちの長柄鑓を扱える臂力を持つわけで(w 4ポンド砲が通用しない装甲と、大抵の機装甲の装甲を抜ける火力を持つ青の三以上の戦闘力を求める必然性が 今の時点では、帝國軍に薄いという事ではないか、と。 あの世界の火砲は、野戦砲としての9ポンドから12ポンドの野砲と、歩兵砲&対戦車砲としての4~6ポンドの速射砲 があるのです。で、青の三は速射砲では抜けない装甲を持っているわけで。 ちなみに、機卒で6ポンド砲に耐えられる装甲を持った機体は、ほとんど無かったりします。だって、最下級の機装甲 とあんまり変わらない値段になってしまうから(苦笑 よほど大量に生産すれば、また別ですが。 312 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 17 58 神 ID ??? 228 ケイレイたん シル子 というわけで、普段の勤務時はともかく、戦時には徽章の類は目立たないようにすると思います。でないと、魔族相手ですと、 真っ先に攻撃の対象となりますから、一気にトロールとかが押し寄せてくるわけで(苦笑 魔族の感覚では、指揮官を潰し させすれば、残りの兵隊は士気喪失して一気に崩れるものだから、と(w 敵の指揮結節に対する攻撃を重要視することでは、多分帝國軍よりも魔族軍の方がずっと重かったと思うのですた。 381 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 29 32 ID ??? 312 シル子 はい。その辺は察していました。 以前の、魔族軍の調整攻撃のレスの遣り取りのときに、 魔続側の調整攻撃が発動する前に、斜行陣で全体の秩序を破壊しにかかる東方辺境候軍、という文脈で読んでいましたから 魔族軍側は、東方軍の秩序を破壊するために、あらゆることをやったのだろう、 以前におっしゃった、「通説的な東部戦線」というのが非常にピン、と来てw ブリトンのように指揮戦車に三角旗なんかつけたら、集中攻撃されたんでしょうw あるいは空戦でも、1の番号をつけていたら集中攻撃される、みたいに。 392 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 31 01 神 ID ??? 362 ケイレイたん シル子 はい、ネジは普通にあります。というか、ネジがないと、あれだけの文明は維持できませんし(w というわけで、歩兵砲と遭遇した、ということは、敵の歩兵本隊と相当近づいた位置に進出した、という事に なりますねい。というわけで、その情報は威力偵察の結果としては十分なものがあるのではないか、と。 414 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 34 55 神 ID ??? 381 ケイレイたん シル子 そゆことです。で、当然双方ともに相手の戦術を学び、それにいかに対応するか考え、 魔族側は社会体制上の問題で適応が遅れ、東方軍はレイヒルフトという天才のおかげで最適化に成功した、と。 というわけで、東方軍あがりの将校らにとっては、とにかく魔族軍と戦えない軍隊ではいても居なくても同じ、くらい の考えはあるのではないか、と。 436 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 39 27 ID ??? 392 シル子 ですよね>< >螺子 いや、機装甲作るのに、関節だなんだ、そうとうな稼動部があるわけで 古代魔導帝國時代にすでにその辺の工業技術ができていたんだろうっつーか、 ギリシャ時代にヘロンから、ちゃんと機械工業が発達して、 その後に、神龍戦争他の事情で文明圏として没落していって、 分裂して、退化して、それでも「ファウンデーション」的に残ったものらが 合従連衡して秩序を統合回復する過程があって、 何度もあっただろう帝國の再定義発達なんかあったりして、 至近の状況では、レイヒルフトの対魔族圧倒と、 帝國秩序整理から、ポテンシャルの回復に成功していった時系列なんだろう、 とイメージしています。 で、 敵の集結地点に近づいてしまうと、敵将はよりよく状況を把握し 危険を察知して、激烈に対処してくるだろうと考え、 危機打開のために強力な戦力をぶつけて、撃退をはかるんだろう、 と、そこまで考えたら 「強力な戦力」がもはや機神級のものしか浮かばず、 なぜか凶れ!とry 453 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 42 39 ID ??? 414 シル子 魔族領内の識字者主体の”新軍”を構築しようと運動しても、英傑志向の周囲と、多彩すぎる方言 のせいで圧殺されるわけですね! 464 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 44 10 ID ??? 414 シル子 逆に言うと、どんなに損耗しても、自発的に指揮を回復して、戦い続ける部隊でないと、 蹂躙されて、リアルに食べられてしまうような、そんな戦場だったんじゃないかとイメージしています。 その辺は、立派にファンタジィw だから、リアルのローマトイトブルグのように、救援部隊が到着したら、 それはそれはひどい有様の痕跡だけが残っていた、というような。 538 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 54 12 神 ID ??? 453さん シル子 そりゃそうでしょう(w なにしろ、戦闘局面においては、むしろ魔族軍の方が優勢な場面が多々あったわけで。 それを、火力と高級指揮官の指揮統制能力でなんとかしてきたのが東方軍なわけですから。 551 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 56 01 ID ??? 414 シル子 あと、それから騎兵中隊は、 別宮さんのサイトのように、150から200騎くらいだろうと思っているのですがどうでしょう? 13Rには、それが四個中隊くらいあるんだろうから、800騎体制なんでしょう。 実際にどうなのかは、まだまだ調べねばならないんですが>< っていうか、消耗しながら再編成して戦い続ける軍隊を作るということは、 そういうノウハウを学ばされるんだろう、 実際、学ばされている描写は、ちょっとずつ入れているつもりですが、 まあ、いろいろとw 554 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/18(火) 23 56 18 神 ID ??? 464 ケイレイたん シル子 はい、実際そういう戦場だったのでしょう。だから、東方軍も魔族の捕虜は基本的にとらなかった。それこそ互いに ひたすら殺しあうので精一杯で、とにかく生き残るのが第一だった、そんな戦場であったかと。 それから比べれば、内戦の一連の戦闘なんて、東方軍上がりの将校からすれば、ピクニックも同然じゃねえか、と(w 595 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 04 12 ID ??? 517 シル子 その前に、二人がびびってしまって、突如前進が停止するんだと思いますw 二人が熟練し始めると、正面は前衛混成大隊(機装甲一個中隊+騎兵一個中隊+騎兵砲あたり)に任せて、浸透できる側面を探すのだと思います。 だ、もんで、 黒騎士小隊は側面から浸透する云々、と考えていました。 で、実はそこでも、さて、どうなんだろう、と思ったりしています。 帝國なら、黒騎士前進一択だと思うのです。 というのも、敵は魔道を使うわけで、一般兵力で打開は不可能ではないでしょうけれど、犠牲も伴う。 帝國は、魔道を使うものもいれば、それへの対処も研究しているような、ノウハウ蓄積的なところがあります。 が、南方諸国はどうなんだろう、と。 重機装甲を前進させて、これ以上の突入を阻止しつつ、野砲に緊急に放列展開をさせるだろう。 そして相する権限をもつものが、そこにいるだろう、と考えていました。 だから、稜線をめぐっての戦闘がおき始めて、そこに敵の野砲が飛んできて、 森の道を使った安直な前進は不可能になる。 13Rは正面戦力はそれほど無いので、シル子はさてどうしようと考えつつ なんてレスをした記憶があります。 出来れば道を譲ってしまいたい、くらいじゃないかなあ、と。 それが出来なくなるのは、機神すなわち、ふじのんだろうなあ、と電波も着ましたw 609 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 05 57 神 ID ??? 551 ケイレイたん シル子 ですねい。大体120騎+本部+段列、くらいの感じでいますが。 ですから、4個中隊いれば、700~800騎でしょう。まあ、馬は結構あっさり死にますので、実働が600騎をきっていても おかしくはないでしょうが。 というわけで、上級騎士は、交代で小隊長をやって指揮統制を実地に学び、時々中隊長としての仕事もやらされて、 中隊長がいなくなった後の指揮継承についても訓練させられているのではないか、と。 620 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 07 17 ID ??? 554 シル子 しかも、グスタファスだから、退きどころもちゃんと考えている。 清算(誤変換にあらず)だったのは、教会秩序整理のほうだったんですねw 653 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 11 52 ID ??? 609 シル子 はい。 そのようにします>騎兵中隊。 だから、実は森の遭遇戦で騎兵分隊、というタームを出したとき 「こいつら、ひょっとしたら一桁くらい?」と思ってorzしないではなかったのですw とりあえず、あの場には二十人くらいの騎兵がいたんでしょう、 そういうことにしておいてください>< で、その上級騎士の錬度も経験も少なくて、 困っている段階もきっとあるんだろう、 あたりは勝手ながらすごく楽しんでいたりします。 使える騎士を他所から根こそぎ刈り取ってゆくことなんて、 さすがのシル子にもできないでしょうからw 664 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 13 34 神 ID ??? 595 ケイレイたん シル子 南方諸国ですと、そこでファランクスを展開させられる余地が無かったり、重機装甲が突破をはかれないようなら、 一端後退して、相手を自分達に有利な地点まで引っ張り出そうと、あの手この手を使ってくるでしょうね。基本的に 戦列機卒の打撃力が、彼らの最大の武器ですから。 なので、重機装甲で突破をしかけ、それが撃退されたら、13Rを誘致するように後退しようとするのではないでしょうか? もしくは、展開させられる余地があるならば、そこで機卒ファランクスを投入して、道路を突破しようとするか。 今の段階では、藤乃んを出すには、相手側が、帝國軍側についてあまりにも情報が無さ過ぎると思うのでした。 729 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 21 50 ID ??? 664 シル子 実際、書き手にもあの当時、情報が無かったので、あそこで止まりましたw で、 あの後考えていたのは、 前衛が突如前進を停止し、13Rは手持ちの白の三中隊を前進させて、 小競り合いが起き、その中で、重機装甲の前進と、稜線を挟んだ鑓合い 見たいな事が起きるだろう。 その間に野戦砲の放列を展開させて、本格攻撃の準備をするだろう。 それには、どれくらいの時間がかかるだろうか。 数時間では終わらないだろう。 その間、敵の重機装甲は無理な突出はしないだろう。 そうなると夜が来てしまう。 夜襲を行うだろうか。 行わないだろう。朝を待って砲機共同攻撃をかけるほうがいいだろう。 あたりまでは考えていました。 もちろん、稜線沿いの延翼競争みたいなことも行われると考えていました。 兵力は少ないですから、 13Rの配置の端っこから浸透してくる敵を、追い返す、なんてことも行われるだろう、とか。 と、いうことで あそこで夜間突入して、混乱させたいーっていうミスターブシドーがどんだけアレな人か、とry 734 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 22 10 神 ID ??? 653 ケイレイたん シル子 ほら、帝國軍の中隊は、基本的に2個小隊編成で、10個分隊編成くらいでしょうから、1個分隊が20名くらいいても おかしくはないんじゃないかと。 で、実際騎士長以下の質の低下が著しいんですよ。東方軍時代だったら、連隊長の決心はこうである、と、事前の 調整で言っておけば、それに合わせて臨機応変に独断専行してでも、きちんと動いたのに、今の中隊長達は、こと 細かく指示を出さないと動かない、と(苦笑 748 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 24 08 ID ??? 695 シル子 で、その間に、中田副帝陛下は、帝國再編だけでなく、将来周辺状況で主導権をとるために、あれやこれやとやっていたんですね>< 766 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 26 58 ID ??? 734 シル子 その辺も楽しんで書いていますw たぶん、小隊長級の上級騎士も、事細かに指示しないと動けない。 その下の上級騎士たちも、きっとそうなんですw だからバートルしてみましたw 767 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 26 58 ID ??? 734 シル子 そこら辺学生の教育にも取り入れられているんでしょうか>臨機応変に対処 そうなるとシャル子やなのはさんたちの教育も描写しないといけないでしょうし 798 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 31 12 神 ID ??? 729 ケイレイたん シル子 はい。敵さんが、なんどか小当たりしてみて、13Rが主力であると認識したら、会戦準備に入ると思います。 そうでない限りは、前衛が小競り合いを繰り返して、本隊の位置を掴もうとするのではないか、と。 というわけで、あの丘の段階は、力士の立会いの段階で、まだ四つに組む前なんですよ。組むには、相手に ついて見切りがついていない、というべきですか。 というわけで、黒の二を突っ込ませるのには、タイミングが微妙ですねい。敵が機卒ファランクスを展開させて きたならば、間合いを取るために敵に混乱を起こすため、突っ込まさせるでしょうけれど。とりあえず敵と間合いを とって機動の自由を確保するためでも、突っ込まさせると思います。 824 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 34 06 神 ID ??? 748 ケイレイたん シル子 というか、国内の法整備と各種利権の解体ですねい。なにしろ、帝國に統一された民法典が施行されたのは、 中田副帝のおかげですから。で、混乱した経済秩序を復興させ、物流を立て直して飢餓の発生を未然に予防し、 干渉してくる国外勢力は、きっちりベチコンする、と。 848 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 37 22 ID ??? 798 シル子 シル子からすれば、予備進路を取る選択もあるはずです。 森でなければ。 あるいは、森の予備進路を獲得していたら、 そこへの横道を強引に作って、そちらを段列を移して、 そのあとで前衛部隊を退かせて(あるいは森に浸透後退させて) 「進路を敵に譲る」ようなことをしただろう、と。 でも、森の想定では、予備進路が無い(あるいは即座に横道を作れない)ものとしていましたので、退避の余裕が無い、と。 一方、丘の想定では、 剣道で、切っ先で先を争っている段階、と。 争いながら、シル子は横に回りこんで、得意の攻め手の下ごしらえをし始めているんだろうな、と。 あちらはあちらで、軍団レベルを動かすがために、手が止まっているわけですが>< 860 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 38 29 神 ID ??? 763さん そら、一地方軍を母体に、10年やそこらで、3個軍団10万人から10個軍団30万まで増やしたんですぜ? 戦争しながら。そりゃ、中下級指揮官の質がものっそい勢いで落ちてしまうのは、当然じゃないですか(w シル子 883 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 41 47 ID ??? 824 シル子 ああ、なるほど。 皇帝都市の権力構造が大幅に改編されたのもその時期なんですね。 wikiの帝都ページにあるようなことが行われた、と 888 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 42 40 神 ID ??? 766 ケイレイたん シル子 というわけで、上級騎士課程なんてものが現れた最大の理由は、一応隊付きで騎士をやらせてみて、指揮官としての 適正を確認して、こいつなら、というのを選んで臨機応変に状況に合わせて独断専行できる指揮官を養成するためでしょうし。 というわけで、下級将校と下士官の質の向上が、今の帝國軍の最大の課題であり、小ガイユス元帥が頭を抱えている理由 なのでしょう(w 767 わいるどさん いえ、あくまでグラロザは幼年学校ですから、兵隊としての基本さえ身につけられればよし、というところではないかと。 専門教育は、あくまで志願して騎士叙任試験に合格してから、各専科学校に放り込まれて学ぶ事になるでしょうから。 940 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 49 50 ID ??? 888 シル子 あくまでさわりだけ、というわけですね ただ、錬武大会はガイユスさんが顧問になっている以上、手は抜かないのかなと スカウティングなんかもやっちゃうのかな、と思ったり 943 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 50 24 神 ID ??? 848 ケイレイたん シル子 うん、だから、シル子は下がる、という選択肢があるんですよ。で、敵の横から突っ込みをかけられる機動路を確保 できる地点まで下がって、行軍隊形の敵に横からミスターブシドーを突っ込ませてかき回す。 なので、シル子の後ろに後続がいないならば、後退というのも当然選択枝に入ってくるのではないか、と。 966 名前:∠(,,゚д゚)ケイレイ・トライアヌス ◆nbyvo04lz. [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 53 56 ID ??? 943 シル子 うひ♪ なんという我が意を得たり。 プサン円陣からの反撃で、突如敵の抵抗がなくなったことに気づいた 白将軍の第一師団のように、 はじめはおそるおそる。続いて、楽観主義に後押しされたところを 横合いからブーメランフック! でも13Rの後ろには8Rがいるだろうなあ、とw ええ、丘の想定が止まっているのは 8Rだけでなく21Bとか、21Bの上級部隊とか、いろいろと>、 998 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 00 58 52 神 ID ??? 940 わいるどさん シル子 当然、手は抜けないですよ(w ていうか、俺の剣は我流で邪道だから、きちんとした師範をつけてやるから、 とか言って、とんでもねえのを連れてきてくれることでしょう(w 虎眼流の藤木みたいのとか(謎 24 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/08/19(水) 01 02 15 ID ??? 1乙です 状況開始! 前スレ 998 蟹様 虎眼流の藤木みたいのとか(謎 マテ どっから連れてくるんですかどっからw それでシャル子となのはさん以外の部員の技術の底上げが図られる、というかたちになりそうな 32 名前: 【army 1949】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/08/19(水) 01 03 38 神 ID ??? 前スレ 966 ケイレイたん シル子 とりあえず、13Rの後ろには、野砲兵連隊がひっついた7Rと8Rが続いていますからねい。しかもどっちも、 青の三と戦列銃兵中隊が3個づつの編成という(w で、それで正規軍は打ち止めで、後は西方辺境候軍 でしょうから、シル子は戦力としては計算にいれないでしょうし。 でしたら、やはりここは一端下がって7Rと8Rが戦列を敷いているところまで敵を誘引して、そこから13Rは 側方に迂回して、横から突っ込みを入れる事になるのではないか、と。 抽出レス数:39
https://w.atwiki.jp/kazuhide/pages/12.html
祭りに参加する上で、不文律の様なものがあります。参考にしてください。 犯罪行為は厳禁 トップページで既出ですが、祭りの当事者が誰であろうと相手に危害を加えることはもちろん、それを予告することも処罰の対象となりえます。絶対にすべきではないです。 終息の助長 祭りには「火消し」という者がつき物で、早く祭りを終わらせようとする意図の書き込みをする何者かが現れます。時にはこの者らが、これ以上の祭り継続が困難と思わせる意図で事実ではないことを書き込むことがあります。流されないよう注意しましょう。 統率を乱す行為 インターネットを介するという性質上、祭られる当事者にメールや日記等へのコメントで接触することは容易です。これをいいことに、祭りスレッドの住民に賛美されたいがために不用意に接触すると、本来の目的が達成されずに祭り自体が急速に勢いを失います(祭りは当事者に祭られるていることを知らせる時期がポイントになるものです)。 社会経験のない方へ 祭りを盛り上げる過程で、第三者的立場である企業などの組織が何らかの対応を取らざるを得ないように仕向けようとする行動をとりたがる方がいますが、本当に期待するような行動を組織は取るでしょうか。時間帯によって祭りスレッドに学生しかいないという場合があり、社会経験の少なさから浅はかな行動をとると、祭りの勢いを失いかねない結果となってしまいます。組織、特に企業というのは営利を目的として集合した人の集まりです。社会通念や一般常識を知らないままで、マスコミに報道するよう圧力をかけたり、直接関与した企業等の関係会社にクレームを入れるといった無関係の組織を徒に巻き込もうとすることは、社会的意義、公益性、公共性を著しく欠いた行為であり、「子供の戯言」と一蹴され、祭りの終息を加速させます。社会常識が備わっていない少人数で祭りの方向性を決めることは避けた方がよいでしょう。
https://w.atwiki.jp/fujimo-dia/pages/217.html
意外と、ぱっと出てこない てか、A8やらの単価糞高い印象しか無い。 デューダ http //doda.jp/ リクエー(伝説のww) http //www.r-agent.co.jp/ つい 安心のザイマックスきたーwww すでに大分前にいらねって断ってるのに「通常のサービスとは違うスカウトなんで電話しました」って仕事中に電話きたwつか登録した事自体忘れてたしな。さすが肉食系ww(管理がずさんなのか、相当困ってるのか) 結論は○○の言う通り「こいつらに情報開示したらあかん」でおkw パソナキャリア http //www.pasonacareer.jp/ つい そのほか検索でひっかかったの エリート(w)ネットワーク http //www.elite-network.co.jp/ 円手ロープ http //www.antelope.co.jp/ なんか探せばいくらでもry どんだけ求人って取得するのが楽な商売なんやろとww つい きれいに飾ってるからなかなかわからんけど、実態としては、転職業界は、落伍者系の中/高学歴が最後に流れ着くとこらしい。2年もすればタ○シ(ry コストは人件費と場所代だけで、はじめやすい業態よね。 一人動かせばそいつの年収の半分。金融とかの中堅社員なら400、500万とかか。 てか、不況の波を最強に受けるらしい。こないだまで仕事が文字通りゼロになったとかw つい http //jpdan4.blog89.fc2.com/blog-entry-63.html リクエー批判&なぜかマイコミ賛美
https://w.atwiki.jp/boplayer/pages/34.html
大会成績 動画 http //www.stage6.com/user/fackyou/video/1965961/watch20071218 [初○ tkk 私は負けない なな asoko] http //www.stage6.com/user/fackyou/video/1968682/ [eromania 私は負けない sec.imp ニコマコス倫理学] ホームページ curoに同じ(legendaryQ) 上手いしよく考えて攻撃してる。 (Bomberman Online International part4 67より引用 ) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/artshirts/pages/13.html
考えないといけないこと 分類ヘタ&網羅性なくてごめん。 仕入れ Tシャツ 枚数 色 サイズ Tシャツ以外 枚数 色 サイズ 技法 シルクスクリーン 絵の具 色 量 余ったらどうするか その他シルクスクリーンに必要な材料 シルクスクリーン以外 アイロンプリント アクリルスプレー吹きつけ 販売促進 ディスプレイ Tシャツ Tシャツ以外 棚用意するかどうか ハンガー ハンガー吊り用のヒモ パイプ椅子申請する?(ってか申請した?) Tシャツのたたみ方 POP セールどうする? 試着室設ける? サイズの表記 ジャケット置いておくとか 並べ方 値段順 サイズ順 作者順 性別順 Tシャツ買ってくれたヒト 野鳥の焼鳥クーポンプレゼント! 割引 クーポン?(焼鳥屋と連携とか) 袋どうする? ビニール袋 紙袋 袋用意しない 宣伝 教室前にポスター? 黒板どうする? セール告知どうする? 美術部のHP ミクシー ツイッター シフト 最低何人いればいいか 売り文句はどうする? よくある質問とその答えは? その他 Tシャツ屋メモ アンケートとるか 客の要望をメモっておく 準備 いつ県美に行くか いつ予約すればいいのか 何を持っていけばいいのか 何人必要か 何時間かかるのか 天気関係するのか いつ材料を買いに行けば どこで材料を 経験者(サトケンや手塚、川田ゆり)と一緒に県美にいけるときはいいつか 2009年度の写真
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1312.html
67 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 08 02 ID cZaEJvBY あまりよろしくない天気の中、城への道を歩く少年がいる。 丈夫そうな服と革のベルトに固定した短剣が、彼が一応冒険者 であることを示している。ただその顔は冒険者というよりは 病人とでも表現したほうがいいくらいにドヨンとしていた。 「行きたくないなぁ…。」 そう言ってのろのろと足を引きずる少年は僕だ。目の前に 見えている城門を前にため息をひとつ。 そもそも、状況がどうしてこれほど悪化したのかがわからない。 世界情勢がこれほど緊迫していなければ、勇者の息子というだけで 勇者として徴収…もとい強制連行はされなかったはずだ。 魔界と人間は昔からいがみ合っていた。しかし、お互い相手を 滅ぼしてやるといった程でもなかったはずだった。 (もちろん人間側にはそういった強硬論者がいたが、まず不可能な話) その関係に変化が見られたのは三年前。魔界のドラゴンたちを統べる 竜王がある国の王女をさらい、毒の沼地に囲まれた居城に監禁して しまうといった事件が起きた。その国の勇者が一人、姫の奪還に 成功したそうだが、その後魔族と人間の仲は断絶した。 この事件にはいくつかの不自然な点がある。そもそも仕掛けたのは 竜王のほうなのだから、魔族側に明らかに非があったはず。それなのに ここまでの事態に発展したのは何かしらの理由なしには考えられない。 さらに、国にその事件に関する緘口令が敷かれたことも謎だ。 勇者の栄光を称える凱旋パーティさえも非公式で行われたらしい。 極めつけは王女に王族特権のはく奪が言い渡されたという噂だ。いくら ゴシップ好きの情報屋がいたりしても、ここまで来るとありえない。 兵士に聞かれたら即刻余生を牢獄で過ごすことになるであろうし、第一 理屈としては可能でも、王族特権を奪うなんとことはどの国も 例がない。言ったとしても信じてもらえず、逆に牢屋行き…こんな ハイリスクノーリターンな話題だからこそ逆に信憑性がある。 作り話だったらもう少しうまく作るだろうし。 たとえはく奪の話は嘘でも、王女に何らかの罰が下ったのではないだろうか。 でも、被害者であるはずの王女にどうして? 68 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 08 48 ID cZaEJvBY 「こんにちは。」 物思いにふける僕に後ろから声がかけられた。振り向くと、修道着の少女がいる。 「こんにちは。」 僕も挨拶を返す。 …大きくなったなあ。 この町の教会。そこで僧侶の修行をしている彼女は僕の幼馴染だ。昔は 二人で日が暮れるまで近くの泉で遊びまわっていた。彼女を教会まで送った 後、全力で家まで戻るのが日課だったっけ。 幼馴染だった彼女とも最近はなかなか会えない日が続いた。 時間を見つけて逢うと、必ず彼女は泉に僕を誘った。年頃の娘なんだし、たまには 流行の服でも買ってあげるよ?と僕が切り出しても、ほんの少しだけ涙目になり 「ごめんなさい。でもどうしてもあそこがいいんです。」 と答える。確かに静かで人気もなく落ち着ける場所ではあるが、いい年して 昔みたいにはしゃげる訳でもなく、会話もうまくつなげるか僕は不安だった。 しかし、彼女はうれしそうに誰もいない泉のほとりに腰をおろして、立った ままの僕を見上げる。僕も隣に座り込むと、本当に静かな世界が広がる。 そんなことが続いた。思い返せば、本当に彼女とはずっと一緒だった。 でも、それもしばらくはお休み。今日僕は旅立つから。 「今日、旅立つんですよね?」 目の前の幼馴染、今は半人前僧侶ちゃんが顔を伏せた。顔に少し陰りがある。 「王様に会いに行くんですよね?その間、ここで待たせてもらっていても いいですか?」 少し長い髪が、僕が言うのもなんだが可愛らしい顔を隠す。表情が全く読めない。 「いいけど…どうしたの?大丈夫?」 「…大丈夫です。」 おかしい。いつもの彼女とは雰囲気が違う。 しかし、謁見の予定時刻が迫っている。悪いけど待っててね。 出迎えに出てきた兵士に連れられて、城門をくぐる。ふと振り向いてみると… 泣いていた。 69 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 09 36 ID cZaEJvBY 「勇者よ!よく来てくれた。」 王様の声が響く。貫禄ある体系だが、剣の腕は一流らしい。 「そなたの父の一件まことに気の毒だった。なんでも数万の魔物の大軍相手に たった一人で挑み、力つきて火山に落ちたそうだな。」 噂が勝手に独り歩きしている。大体数万の兵相手に一人で挑む… 人はそれをバカっていうのでは?とはいうものの、真相は語らない。 知られたら僕は終わりだ! 「見事バラモスを討ち果たし、父の仇を取って見せよ。」 「失礼ですが、王様。」 ここで僕は思い切って質問をする。 「なぜここまで魔族と人間の関係がこじれたんです?竜王事件なら既に 竜王が倒されたことでけりはついたはずでは?」 場の空気が凍りついた。いきなり思った以上にまずい質問をしてしまったらしい。 兵士たちが何人か僕の後ろに回り込む。呪衣に身を包んだ魔法使いも 何人か現れた。 …ここまでとは思わなかったな。 「わからない。」としらを切るわけでもなくこの動き。やはり竜王事件は 裏があったというわけだ。しかし、当事国でないこの国でも口封じの 動きがあるっていうことには恐れ入った。 僕の武器は短剣一本。剣で鍛えぬかれた王宮兵士には勝てないのは目に見えている。 …穏便に済ませたいんだけど。 この国は治安が比較的いい。王宮は閉ざされた場所とはいえ、そうたやすく 人は殺せないだろう。殺人なんて珍しいからだ。 第一、人の力じゃ僕には抗えない。短剣しか持たないのは僕にとって 剣があまり重要でないからだ。 しかし、タブーを口にしてしまったらしい身としては警戒は解けない。 短剣をベルトから外して投げ捨て両手をあげる。しかし口は 呪文の詠唱をいつでもできるようにしておく。 父親の呪いとともに引き継いだ技『ジゴスパーク』。人間では扱うことのできない 魔界のいかずちを僕の呪われた血を媒介にして召喚する技だ。 過去一度も実戦経験のない僕が言うのもなんだが、たぶん王国の軍隊でも 一騎士団ぐらいなら一発で仕留められるだろう。 平穏な生活は欲しいが、命が最優先だ。 70 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 10 27 ID cZaEJvBY 「皆の者、さがれ。」 王が低い声で命じた。周りの兵たちはまず王を見て、やがて剣をおさめる。 その間も殺気が一向に衰えないのはさすがというべきだろう。いつでも 斬りかかれるような姿勢は崩していない。 「勇者よ。光の勇者の血を受け継ぐそなたになら、この一件は話しておくべき かもしれぬ。しかし…。」 「心配ご無用です、王様。秘密は守ります。」 王様はしばらく考えていたが、どうやら結論が出たのだろう。 周りの付き人たちが対面の間のすべてのカーテンを閉じ、扉を閉める。 「…逆だったのだ。」 …はあ? 「竜王事件で、国民に伝えられたのは真逆の話。あの事件で拉致監禁されたのは 竜王のほうなのじゃ。」 聞くもおぞましい真実を王様は語りだした。 そもそも、竜王は魔王ではない。魔界には凶暴で強力なドラゴンがあまた いるが、それを統べて意のままに操る魔王は『龍王』であり、『竜王』とは 魔界でドラゴンの知識、体調管理、飼育から子育てにわたりあまたある 項目を優秀な成績で成し遂げたものに贈られる、いわゆるブリーダーライセンス の一種なのだ。知識や勇気はもちろんのこと、凶暴なドラゴンにも注げる優しさ がないとドラゴンの飼育は務まらない。それゆえこの称号は魔界でも権威ある 称号とされ、履歴書にこれが記載されると即採用。当然戸口は狭く、難易度は 魔界で最も難易度の高い大学である邪教大学の神学部の入学試験に匹敵する。 (この大学は実は卒論もハードルが高い。総教授であるハーゴン大司教の意地の 悪い採点がさらに拍車をかけている。) あの事件の被害者である竜王は、まだ成人にも達していない年齢でその資格が 与えられた。家は貧しく着の身着のままの生活だったが、持前の優しさと 真面目さが彼に竜王の称号を与えてくれた。称号とともに得た賞金のほとんどを 女手一つで自分を育ててくれた母に贈った彼は余った金を、人間界にある 没落した貴族の館を買い取り、そこで魔界にはいない人間界のドラゴンの研究を 始めることにした。捕まえたドラゴンは迷宮のような地下で放し飼いにして、 逃走して人間に迷惑がかからぬように毒の沼を館の周りに作った。 ある日、そんな日常が崩れる。 71 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 11 08 ID cZaEJvBY 籠りきりの研究にさすがに彼が疲れてきたある日、彼は近くの王国に 息抜きにきた。今ほど魔界との対立がなかったこの時代、人々は魔族の 彼を物珍しそうに眺めはするが、追い払おうとはまったく思わない。 生まれて初めて見た人間の食べ物ワッフルを買った彼は、どこか落ち着いた 場所で食べようと思い空を飛び、広くてきれいな庭を見つけて降り立った。 幸せそうな顔でワッフルを食べる彼は、彼に向けられている視線にきづく。 見るときれいに着飾った愛らしい少女が、彼をじっと見ている。 彼は笑顔で手招きし、袋からもうひとつワッフルを取り出して渡した。 少女も笑顔になり、二人で静かな時を過ごした。 この庭は実は、宮廷管理の王族別荘。この少女こそ、この国の王女だったのだが…。 その後は以下の通り。 ① 彼に夢中になった王女が父に彼との結婚を願い出る。 ② パパは魔族との結婚など認めません!おまえは黙って政略結婚するのです! ③ 政略結婚相手(どう見てもオッサン)の股間に王女が魔人のごとく蹴りかかり 男として再起不能にする。 ④ じゃあパパは別の政略結婚を考えます。今度の相手はこの方です(既婚)。 ⑤ 魔族の青年に直接告白するも「僕なんかに君はもったいなさすぎるよ。」とのこと ⑥ 監禁。 ⑦ 魔界側から「善良な留学生に対する非人道的な蛮行」と抗議。 ⑧ 勇者達が竜王の解放に向うも、姫の魔法で撃退。 ⑨ なんとか助け出すも、監禁中姫の異常な愛情を受け続けた竜王にうつ病の兆候。 翌年、自殺。 ⑩ 王国の顔を守るため、竜王の犯行とでっちあげる。 ⑪ 王国の発表を真に受けた竜王の母が、「そんな犯罪者を私は産み出してしまった。 償えるものではないが、私の命で勘弁してほしい。」→自殺。 ⑫ のちの調査で真実が明らかになるも、王国側は魔界の抗議を黙殺。 ⑬ 魔族激怒、そして戦争へ…。 72 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 12 09 ID cZaEJvBY 「どう見ても悪いのは人間でしょうがああああ!」 僕は絶叫する。周りの兵士たちも気まずそうに足元を見ている。 「特に竜王の母親の件!いかに王族といえどこれは流刑ものですよ!」 「だからなのじゃ!」 王様が声を張り上げる。 「竜王事件以前から魔界から正式に『殺人鬼バラモス』の処分協力要請が来ていた。 魔界で数多くの魔族を殺害したこいつの首を差し出せば、和睦の可能性もでてくる。 魔界を追われたバラモスは人間界に居城をかまえ住んでいるらしいので、すぐに そいつを仕留めてきてくれ。…ただし、きちんとバラモス本人と確認できるように してほしい。光の勇者の伴侶でありそなたの母にこの依頼をしなかったのは、 魔法がバケモノ以上に強力すぎて、本人と判別できぬくらいにしてしまう可能性を 考慮してのこと。一応魔族にもDNA識別魔法の使い手はいるじゃろうが、なにせ この世に肉片ひとつ残さぬほどの魔法の使い手じゃからのう…。」 母さんの忘れ癖を考えると、「本人と識別できるよう」の部分は忘れるだろう。 ようは、公式ではないにせよ人間は罪を認め、魔族の敵を討伐して和睦の機会を 設けようということらしい。戦争は防がなくてはならない。 …話はわかった。だけど、その役目はほかの誰かに任せよう。僕は 穏やかな日々が望みなんです。 「なお、噂だとバラモスは十回刺さないと死なないらしい。勇者よ、頑張れよ。」 精神的に疲れながら、僕は対面の間をあとにした。 今朝から悪い予感がしていたけど、こんな重い話を聞かされるなんて…。 73 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 14 38 ID cZaEJvBY 外は雨が降っていた。その中で一人、傘もささずに立っている僕の幼馴染。 僕を見つけると、ゆっくりと歩いてきて…静かに泣きだした。 「ど…どうしたの!?」 あわてる僕の手を彼女はぎゅっと握りしめる。ぐずりながら声を絞り出してくる。 「…言えないんです。」 「え?」 「行ってらっしゃいって言えないんです。どんなに頑張っても無理なんです。 涙が邪魔するんです…。う…うぇ…うわあああああん!」 とうとう声をあげて泣き始める彼女。僕はそんな彼女の肩に手をおく。 「…君に頼みがある。僕の旅を手伝ってほしい。」 彼女が顔をあげる。 「嫌ならかまわないんだけど…どう?」 彼女はしばらく僕の顔を眺めて…いきなり僕に抱きついてきた。 連れて行ってください。と泣きじゃくりながら連呼する彼女を抱きかかえながら 僕はあとの二人の構成を考えていた。 「えっ…?」 彼女は驚いたような顔をしている。 「いや、だからさ。これから酒場に行ってあと二人探そうよ。仲間は 多いほうがいいだろ?」 「えっと…私と勇者さんの二人で十分じゃないですか?私はほら…僧侶ですから 回復もできますし。」 普通だったら問題ない。ただ僕には僧侶ちゃんの聖なる回復術は効かない。 僧侶ちゃんの役目はあとの二人の回復にまわることになる。 自分の呪いのことは誰にも話していない。人は自分と違うというそれだけで 差別や中傷をしてしまう生き物だ。ましてや一応光の勇者の息子である 僕が邪悪な呪いに魅入られていると知られたら、どうなるかは目に見えている。 「どうしても行くんですか…?でしたら着替えてからにしましょう。」 彼女が提案してくる。 「魔王を倒す勇者様が雨でびしょ濡れの服を着て酒場に現れたら、ちょっと イメージと違いますよ。一度家に戻って、酒場で集合しませんか? 私も着替えてきますので。」 確かにその通りだ。僕は着替え次第酒場に行くと伝えて、彼女と別れた。 74 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 15 33 ID cZaEJvBY 何が起きたのかはさっぱり分からない。着替え終わった僕が酒場につくと、 そこに酒場はなかった。 石と大木で作られた建物は崩れ去り、ところどころ火の手が上がっている。 時々激しく火の手が上がるのは、木製の樽に入っている酒に火がついて いるのだろう。 「勇者さん!」 一足僕より先に来ていたのだろう。僧侶ちゃんが駆け寄ってくる。 「い、いきなりお店が崩れてきたみたいで…まだ中に人がいるって…。 わ、私あの…その…。」 「とにかくみんなを助け出そう!僧侶さんはけが人の治療にあたってくれ!」 戸惑う幼馴染もとい僧侶ちゃんに指示を出しながら、まだ炎のおさまらぬ瓦礫に 飛び込む僕。熱いけどこの際気にしない。 もともとはドアだったと思われる木材をどけると、人が下敷きになっていた。 ドアが倒れてきたときぶつかったのだろうか。気絶しているが、息はある。 問題は右足。巨大な石に挟まれて、ぴくりとも動かない。 相当の重量がある石だ。たぶん急いで適切な治療を受けないと、 動かなくなるどころか最悪―切断だろう。 迷っている時間はない。炎と煙で遮られた視界を利用して呪文の詠唱を始める。 巨石に左手をたたきつけ、最後のスペルを唱えると、紫の光とともに 巨石が蒸発した。 臓腑がひっくりかえるような感触とめまいがする。体が魔力切れを訴え、 心臓は血管が焼き切れそうなほど鼓動している。 地獄のいかずちは連発できない。次にこのような状況の人がいたら 覚悟を決めなくてはいけないな。 ぐったりしているその人を背負い、僧侶ちゃんのもとへ連れて行く僕。 …あれ? 75 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 17 20 ID cZaEJvBY 僧侶ちゃんのことが頭に浮かんだ瞬間、強い違和感があった。 でも、それがなんなのかは分からない。 第一、 お城の時と何も変わっていいなかったじゃないか。見慣れたものを 見てるのに、なんでそんなことを考えるんだ? 今は非常事態。取るに足らない思いすごしに時間は取れない! 僧侶ちゃんは奮戦していた。 血みどろになり、傷の場所も判別付かぬ人がきても、一目で 致命傷とそうでないものを見分け、回復魔法を唱えていく。 周りにいる人たちも手伝い始め、何人かまた助け出されてきた。 「この人、息してないぞ!」 不意に誰かの叫び声が聞こえる。みると若い女のひとが蒼い顔で倒れている。 急いで近寄り、口元に耳を寄せる…呼吸が止まっている! 目立った外傷はない…パニックで持病でも引き起こされたのか? 急いで顎を固定し、気道を確保する。まずは人工呼吸を… 「駄目です!ぜったいダメ!」 ものすごい声がした。振り返れば僧侶ちゃんが顔を真っ赤にして叫んでいる。 「に…二次感染の恐れがあります!勇者さんはこのあと大切なお役目が あるんですから、大事をとっていただかないと…。」 そんなこと…と言いかけてハッとする。この女性が病気持であろうと 今はそんな場合じゃないのだが、僕の唇が切れているのに気づいたのだ。 普通唾液での感染症はありえないが、血液が混じれば話は別。 そして僕は血液に呪いを持っている。この程度で呪いが広がるとも 考えにくいが、この邪悪な呪いが世の中に広まるリスクは冒せない。 でも、この女性は助けないと! 周りをみると、みんなそれぞれのけが人の対応で手いっぱいだ。 助けを求められる状況じゃない! 76 :そして転職へ:2009/07/28(火) 20 18 06 ID cZaEJvBY 「どいて!アタシが助けるよ。」 不意に女の人の声がして、僕は乱暴に蹴っ飛ばされた。 振り向くと…わぁお! 生と死のはざまのこの場所にはあまりにも場違いかつ不謹慎な体つきの お姉さんが立っていた。うす紫と白を基調とした、衣服というより厚手の 布を巻きつけたかのような格好。それも必要最低限の部分しかおおわない。 ただ、遊び人ではないと一目でわかるのは、その着付けがどんなに激しく 動いても崩れないようにつけられていることだ。 さらに紫の独特の色合いが、あまりにも色気のあるその布が対魔法用の呪衣である ことを物語っている。 顔は当たり前のことだが…美人!栗色の髪を後ろで結わえ、頭に紫の バンダナを付けている。口調こそ厳しいものだけど、きれいな 瞳の中には見たものを落ち着かせるようなやさしs…。 「邪魔!」ぐしゃ! さらに僕を蹴り飛ばした彼女は、そのまま横たわった女の人の胸に 手を当て、呪文の詠唱を始める。 バァン! 鋭い音とともに、女の人の体がびくっと跳ね上がると、しばらく間をおいて 急に激しくせき込み始める。 雷の魔法を使っての除細動!? 振り返りながら僕ににこりと微笑んでくる謎めいたお姉さん。 僕は顔を真っ赤にして、燃え盛る炎の中に再びはいって行った。 …ってか、最初から心臓マッサージすればよかったのかな? 続く